今年ももうすぐ終わりだが、弊社が今年1年で受託した案件は新規、リニューアル、下請案件など全部含めると100件くらいになるだろうか。細かいのまで入れると150〜200件くらいになると思う。
その中で興味?が出てきたのが、ズバリ
潰れるショップ..
のパターンとWEBマスターのスキルの問題である。
10件構築し10件が一斉に開店すると、3割が半年でなくなる。つまり開店休業、もしくは企画倒れでそのままショップは凍結→終了となる。これもルール(※)なのかなと思う反面、受ける側としてもモチベーションを考えさせられることが多くなった。
※10人のクラスだったら2人が天才、5人が普通、残りの3人が落ちこぼれ見たいなもの。
弊社の社員も当然同じように感じた年ではないだろうか。そもそも、オンライン商店を運用することはosCommerceやZencartなどでなくともいくらでもあるわけで、その敷居たるや2年前や3年前に比べて格段に下がっていることは事実。月額数百円のものもあれば、初期費用数万円でショップができてしまうなど。簡単、便利、今すぐ開店などと言う言葉自体がこの結果を生み出してきているような気もしないでもない。ソフトウェアベンダーのASP能力が向上したことももちろんその1つでもあるが。
例えばこんな例を紹介したい。
社内にはオンラインショップをやりたい部長さんとその部下が2人。部長さんや営業のプロでオンラインショップを利用してとある商品を売りたいと案件がきた。実際に運営を行なうのは部下の2人。しかし部下の2人にはネット販売経験はゼロ。HTMLも分からない。画像加工も文字を太くしたりすることも知らない。弊社への質問は毎日50にも60にも及ぶ。
顧客: トップページにXXXXの文言を赤色でこれくらいの大きさで表示させたいのだが…
弊社: 管理画面にログインして、XXのリンクをクリックして表示されたフォームにテキストとHTML形式で入力してください。
顧客: HTML形式って何?
弊社: フォントや色をつけるタグを文字列にはさむのです。
顧客: そのようなことは自動的になるのではないのか?
弊社: いいえ、一定の文法に従って記述しないとできません。
顧客: 自動化できるツールは無いのか?
弊社: HTMLエディタを組み込みすれば対応できます。しかし、本来のHTML自由度が下がり、ダイナミックなデザインにすることは難しくなります。
顧客: 組み込んだほうがいいのか?
弊社: お客様がどのようにトップページをしたいかによります。…… ここで中断。
我々からしたら確かに単純作業かも知れないが、こういったHTMLでテキスト文書を記述することすら不可能な場合、その状況を受け取った私としては後先が見えてしまう。もちろん対応しないわけではないが、WEBマスターのスキルがあまりにも低すぎるため、今後この様な微作業ですらショップをコントロールできないということが言いたいのである。
リアル店舗であれば、店内にある何かの配置を変更したりと当たり前にできる作業でも、WEB上のデータを変更することは確かにそれとは異なる作業ではあるが、オンライン商店を行なう以上はそれは最低限覚えるべきスキルと訴えたい。保険代理店が保険の仕組みを知らなかったら、営業できない。 オンラインショップの場合、商品そのものの知識やプログラムは別としてHTMLで文字を色を変えたり、太くしたりするということは今や当たり前と言ってもいいと思う。ケースバイケースではあるが、これにはどんなにシステムの機能が優れていようが関係ないと思う。
単なる会社案内サイトのような”参照系サイト”つまり更新がほとんど必要ないサイトであれば業者に頼むのもありだが、オンラインショップのような日々データの入れ替えをしたり、細かな調整が必要なECサイトであれば、”最低限この様な単純作業は顧客側で処理する作業” と考えるのは私だけだろうか。
よく目にする言葉として
今すぐ開店できます! HTMLの知識一切不要! 開店まで1日。
画像加工も楽々できます。ネットショッピング初心者のあなたも今日から店長へ!
笑ってしまう話である。素人には結局何もできないで終わる。
オンラインショップを行なうと半年後には……となるのは目に見えている。やる気とは反面、”オンライン”という特殊空間においては販売すること以外に必要となるスキルが無ければならないのだ。
弊社の顧客の中でも月商500万を越える中級ショップ以上の店長達は少なくもと以下のスキルは持っている
上記のようなWEBマスター(店長さん)は、弊社との関係の中で必要なものを必要なだけ発注してくれるのでこちらもしても非常にやりやすい。しかもお互いの流れるスピード感が早い。
ここまで、投稿させてもらった内容については全て2006年に潰れたショップの背景を参考に書いた。
これはリアルで現実に起きていることであり、この様なオンラインショップにならないように、また生み出さないためにも顧客スキルとそれに応じた提案をすることが必要になる。私自身も勉強あるのみです!
こんにちわ。
感慨深い記事ですね。PC向けのオンラインショップで上記のような状況なのですから、携帯向けショップはなおさらです。弊社が提供している「まいどクーポン」も敷居をなるべく下げたのですが、有効に使えるお店とそうじゃないお店にわかれます。「なるべく簡単に、効果は最上を」という事を簡単に求めすぎているショップ店長の考え方を変えないと無理ですね。
まぁしかし、これだけオンラインショップが簡単に出来ると落第組みがでるのもうなずけるのですが、、、
やはり、最終的には「ネットショップを成功させる熱意」が分岐点のような気がします。ショップを開くのは簡単ですが、やはり成功してもらいたいですから、弊社も日々努力しようと思いました。