技術バカに未来はない 生き残るSE

「技術バカに未来はない」の著者で株式会社ヘッドウォーターズの社長をやっておられる篠田さんの本を読んだ。

この人ほど、今の日本のSEのポジションを的確にとらえ、体質を根底から変えようと思っている人はいないのではないだろうか。
本書では彼の強烈な個性ある文章で20代、30代のエンジニア達にメッセージを発している。私もこの社長の趣旨とは概ね同意見だ。
弊社も中国大連、ベトナムとオフショア開発はすでに導入しているものの、彼らの強烈に高いモチベーションとスピード感ある仕事っぷりは少なくとも日本のSEたちを窮地に追い込んでいる。
いまのままの日本人SEだとオフショア軍団にポジションを奪われるのは時間の問題だ。

ではどうすればいいか?
本書では篠田社長が熱いメッセージを発信している。

いやー、この本、おもわず久々に引き込まれ、わずか1時間程度で読破してしまいました。

せっかくなので、特に印象深い箇所を紹介しておきたいと思います。

本書を最後まで読むと、いささか自社の社員向けのメッセージのようにも取れるが、これはWEBサイト制作を生業としているすべてのエンジニアに言えることだ。

19ページより一部抜粋

・日本のSEには中学、高校から猛勉強してきたような人はあまりいない。

・その気になればだれでもSEとして働くことができる。

・若者が魅力を感じる職種は、高収入、グローバル、やりがいといった要素がある未来を保証してくれる仕事である。その中にSEは入っていない。

・今のままでは日本の未来は限りなく暗いといわざるを得ない。

・高度な教育を受け強烈なモチベーションをもった精鋭の集団と何の基礎訓練も受けていないまま、たまたま業界に入ってきたという人たちが争えば、結果は火をみるより明らかである。

・どの分野でも、基礎を固めなければ応用は利かない。そして基礎力が弱いと単純な仕事しか回ってこないのである。

これに対し、彼なりの回答を提示している。

・1つ目はSEの平均的な技術力をインド並に引き上げる。
→教育そのものを変える必要がある。10年以上かかるため国家的な施策が必要。

・2つ目は日本人の特性を生かしたSEを育てる。
→ユーザーやクライアントの気持ちになって設計するセンス、さらにそれを完成品にすることができる能力。代表的にはTOYOTAのカローラを開発できる能力である。

続きは是非この本を読んでいただきたいです。現役SEの方ならなら、とても影響力のある本になるでしょう。自分の立場を改めて考えさせられます。

これほど強烈なメッセージを発信している社長は、最近はあまり見かけなかったのですが、篠田社長は本当に熱い社長のようだ。いつか機会があれば会ってみたいです。

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